この本を手にすれば、
読み手の行動を一瞬で変えることができます。
こんにちは。
ライティングbookリコメンド【ライブリ】の「おみごと」です。
私は、Webライティング、ブログに関する本だけ50冊以上読了。その中で、本当に役立った本だけを書評するブログを運営しています。

今回、紹介する本は
株式会社ペイディのシニアマーケター/UXコピーライターでもある宮崎 直人さんが書かれた
「秒で伝わる文章術」です。
こちらの本は、こんな方におススメです。
- ブログやSNSを始めたけれど、どんな文章を書けばいいのかわからない。
- 読み手を動かす文章を書きたい
上記の悩みのように
著者は、脳科学的な観点からどうすれば人は文章を読み、行動するのかを研究してきました。
具体的には
- (株)楽天で10年間、コピーライターとして勤務
- スマホアプリの画面に表示されるテキストなどを考える。最も新しい領域である「UXライティング」を実践。
- オンライン学習サービスSchoo、宣伝会議 文章力養成講座などで講師を担当
こちらは、そのようなUXライターによって書かれた本です。
記事の結論はコレです。
UXライティングのスキルが身につけば、
- 「読みやすい文章が書ける」
- 「伝わる文章が書ける」
- 「簡潔な文章が書ける」
人間は文章の20%しか読まない

あなたが文章を書く上で、かならず知っておいて欲しいことが、1つあります。
それは、「人は文章を読まない」ということ。
そもそも「人間の脳は基本的にナマケモノ」です。
UXの分野で有名なヤコブ・ニールセン博士が書いた「ユーザーはいかにテキストを読まないか」という論文の中に、以下のグラフがあります。

横軸がページ内の単語の数、縦軸が読んだ割合です。グラフでは、1200単語を超える場合、20%程度しか読まれていないことがわかります。
この記事は、2008年に発表されたものです。しかし現在では、当時よりさらに読み手は文字を読まなくなっていると考えられます。
その理由は何でしょうか?
答えは、スマホの登場です。
文章は読んでもらえない前提で書く
スマホの登場による「読む」体験の変化。そして、世の中の情報量が膨大に増えたこと。さらに、YouTubeなどの動画メディアの発達によって人は、どんどん文章を読まなくなっています。
書き手にとって、自分の書いた文章はとても愛着があるもの。そんな愛着がある文章は「当然、読み手も読んでくれる」と思ってしまいます。
しかし、これは大間違い。
読み手はあなたの文章に興味がないし、できれば読みたくないと思っているのです。
新人のコピーライターは
「広告なんて誰も見たくない。コピーなんて誰も読みたくない」
ということを叩き込まれます。
「人間は文章を読まない」という前提で「どうすれば伝えたいことが伝わるのか?」を考える。
せっかく文章術を学ぼうとしているのに「人間は文章を読まない」なんていわれる・・・。
「じゃぁ、どうすればいいの?」なんて途方にくれてしまうかもしれません。
でも、大丈夫。
文章を読むのが苦手な読み手に対して、「読み手の負担を、少しでも軽くするにはどうすればいいか?」を考え、表現する技術。
その技術こそが、デジタル時代の文章術。「UXライティング」です。
UXライティングがあなたの文章を変え、読み手の行動を変える

そもそも、UXという言葉について、この記事で知った方もいるかもしれません。
UXとは、
Users Experience(ユーザー・エクスペリエンス)を表す言葉で、日本語では「ユーザー体験」や「顧客体験」と訳します。
製品やサービスを開発するときに
「どうすればお客様にとって快適で使いやすいものになるか?」を考え、体験を設計することが、UXにかかわる領域になるのです。
では、UXをあなたのブログに活かすヒントは?
具体的に、見ていきましょう。
ブログのボタンに「詳しくはこちら」は禁止
たとえば、あなたは自分のECサイトで「新規会員の獲得を目指している」とします。
会員登録の画面に進むボタンを下記にしていました。
「詳しくはこちら」
詳しい内容はこちらにありますよ、ということを伝える文言。
しかし、
「詳しくはこちら」と言う言葉は、
使わないほうがよい。と著者はいいます。
その理由は?
読み手は「詳しくはこちら」以外の文章を読んでいないから。
先に、伝えたとおり「人間は文章を読みません」。Webサイトの、ほかの文章をまったく読まない状態で
「詳しくはこちら」の言葉を見ても、その先に何があるのか分からない。なので、読み手はそのままスルーしてしまいます。
では、どうすればいいのか?
会員登録はこちらの文言にする。
この文言なら、ほかの文章を読まなくてもボタンを押せば、会員登録の画面に進めることがわかります。
さらに、読み手に強く伝わる文言にするには?
会員登録する
です。
- 「会員登録はこちら」
と
- 「会員登録する」
の違いは何でしょうか?
答えは「書き手側の言葉か、読み手側の言葉か」の違いです。
要は、
ボタンを押すお客さんの行動をそのまま言語化することで、読み手ファーストの文言にしている。
このように、読み手の行動を動詞で表現するボタンの文言は、Webサイトではクリック率が非常に高くなる傾向があります。
ですから、あなたのWebサイトやブログで「詳しくはこちら」の文言を見つけたら、「会員登録する」のような、読み手の行動をそのまま言語化する言葉に置き換えてみてください。
きっと、成果が大幅に変わるでしょう。
一瞬で人を動かす!読み手ファースト7つのルールであなたのブログが激変する

- 1.文章も見た目が9割
- 2.箇条書きが最強
- 3.ひらがな7割:漢字3割が黄金比
- 4.大事なことから先に書く
- 5.文章はリズムが命
- 6.横文字禁止令
- 7.一晩寝かせてアップデート
ここからは、
第3章:一瞬で人を動かす!読み手ファースト7つのルール
上記から、ブログの記事作成に、とくに役立つポイントを解説します。
文章も見た目が9割
かつて『人は見た目が9割』(竹内一郎、新潮新書)という本がベストセラーになりました。
人は、どれだけ性格が良くても外見の印象が悪いと、中身を知ってもらえません。
それは、文章も同じです。
どんなに良い文章を書いても、見た目が悪いと読み手に読んでもらえない。
文章の見た目を考えるのに、必要なポイントは以下の3つです。
行間、改行、段落分けが三種の神器
文章の見た目を考える上で、最も大切な要素が
「余白」
です。
たとえば、下記の文章はどんな印象を受けるでしょうか?
テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキス
読みにくいですよね?
さらに、
上記の文章が読みにくい理由は、改行と段落分けを行っていない。見た目の良い文章を書く上で、改行と段落分けは非常に効果的です。
改行と段落分けをしない文字の塊をみると、読み手はそれだけで、読む気を失くしてしまいます。
3行を目安にして1行空けるようにすると、非常に読みやすい文章になるでしょう。
行間・改行・段落分けで、余白を作る
ぜひ、試してみてください。
余計な強調、装飾をしない。
あなたが文章を書いていて、ある部分が重要だと考え、「強調したい」と思ったとします。
そのとき、あなたは、どのような装飾をするでしょうか?
たとえば、こんな方法が考えられます。
- 太字にする
- 書体を変える
- 下線を引く
- 色を変える
- 色を敷く
文章が苦手な人ほどやりがちなこと。
それは、上記のような強調や装飾を、過剰にしてしまうことです。見ての通り、過剰になればなるほど見た目が悪くなり、視認性も下がります。
この記事では、強調する部分を太字と、黄色の背景にしています。
あなたのブログは、シンプルな強調、装飾にしていますか?
できていないならルールを決めて、できるだけシンプルにしてみましょう。視認性が高まり、読んでもらいやすくなりますよ。
まとめ

この記事では、
- 人間は文章の20%しか読まない
- UXライティングがあなたの文章を変え、読み手の行動を変える
- 一瞬で人を動かす!読み手ファースト7つのルールであなたのブログが激変する
について解説しました。
今回、紹介した本
「秒で伝わる文章術」について、まだまだ紹介できていない部分がたくさんあります。
- 「もっとUXライティングについて知りたい」
- 「人を動かす文章を書いて、ブログで稼げるようになりたい」
と思うなら、ぜひ本書を手に取って読んでみてくださいね。
追伸:
このブログでは、ブログ、Webライティングに役立つ本に特化した書評をしています。
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ではまた、次の記事でお会いしましょう!
